スーツケースにヘアスプレーを入れてOK？飛行機への持ち込み方と注意点を解説

2025年12月14日

ライター：山田

飛行機に乗るとき、「ヘアスプレーってスーツケースに入れていいの？」と疑問に思ったことはありませんか？特にケープのようなスプレー缶タイプは、「爆発しない？」「預けても大丈夫？」と不安になる方も多いでしょう。

この記事では、国内線・国際線別のルールや安全な持ち運び方、空港で没収されないコツまで、分かりやすく解説します。これを読めば、旅の準備も安心です！

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スーツケースにヘアスプレーは入れてOK？国内線・国際線の基本ルール

ヘアスプレーは飛行機に持ち込めるの？

飛行機に乗るとき、「ヘアスプレーって持っていけるの？」と悩む人は少なくありません。特にケープなどのスプレー缶タイプの整髪料は、ガスを使用しているため危険物として扱われることがあります。でも安心してください。実は、一定のルールを守ればヘアスプレーを飛行機に持ち込んだり、スーツケースに入れて預けたりすることは可能です。

基本的に、ヘアスプレーは「医薬部外品」や「化粧品」の扱いとなり、スプレー缶であっても持ち運びが許可されています。ただし、ガスが充填されているという点で「高圧ガス製品」に分類されるため、容量や本数などの制限があります。特に国際線では各国の航空ルールが関係してくるため、事前確認は必須です。

ポイントは、「容量」「個数」「用途」の3つ。これらを守れば、基本的には持ち込みや預け入れができます。次の項目では、国内線と国際線での違いについて解説します。

国内線と国際線で違うルールとは？

国内線と国際線では、スプレー缶に関するルールに違いがあります。たとえば、国内線（日本国内の航空会社）の場合、以下のような規定があります：

区分	条件
持ち込み手荷物	容量500ml以下・1人あたり2Lまで（複数本可）
預け荷物	同上（きちんとキャップをすることが必須）
用途	化粧品や医薬部外品、日用品に限る

一方で、国際線の場合は、出発国と到着国の両方の規定を確認する必要があります。アメリカなど一部の国では、スプレー缶の持ち込みや預け入れに特に厳しいルールがあるため注意が必要です。特に「エアゾール製品」は爆発性のある危険物とされるケースもあるため、容量や製品ラベルに記載された用途が重要になってきます。

スーツケース（預け荷物）に入れても大丈夫？

スーツケースにヘアスプレーを入れて預けることは基本的に可能です。特に「ケープ」などの整髪料は化粧品扱いであり、500ml以下であれば、1人あたり2L分まで預けることができます。

ただし、注意すべき点がいくつかあります：

必ずキャップをつけること
スプレー缶のノズルが押されないように工夫すること
周囲の荷物で缶が潰れたり変形したりしないように保護すること

これらを守ることで、スーツケースの中でスプレー缶が破損・噴射されるといったトラブルを防ぐことができます。衣類などに包んで保護しておくとより安心です。

機内持ち込みにするときの注意点

機内に持ち込む場合、100ml以下の容器に入れて、ジップロックのような透明な密閉袋（1リットル以下）に入れる必要があります。これが、国際線・国内線を問わず多くの空港で定められた液体類持ち込みのルールです。

さらに、ヘアスプレーは「スプレー缶」として高圧ガスを含んでいるため、噴射口が不安定だったりすると没収されることもあります。なるべく新品または整備された状態のものを選ぶと安心です。トラブル防止のため、機内よりもスーツケースに入れて預けたほうが安全な場合もあります。

「ケープ」など定番スプレーの扱い方

「ケープ」は日本で定番の整髪スプレーとして知られており、多くの人が旅行時にも持参したいと考える商品です。ケープも他のスプレーと同じく、「容量が500ml以下」「化粧品用途」「キャップ付き」であれば、飛行機への持ち込みや預け入れが可能です。

ただし、ケープにはさまざまな種類（スーパーキープ、ナチュラル＆キープなど）があるため、種類によっては若干の成分やガス圧に違いがあることも。購入時のパッケージに書かれている使用目的と容量をしっかり確認し、航空会社のガイドラインに沿って判断するようにしましょう。

飛行機にスプレー缶を預けるときのポイントと注意点

スプレー缶が爆発するって本当？

結論から言うと、正しく取り扱えば爆発の心配はほとんどありません。ですが、飛行機の貨物室は気圧や温度の変化があるため、圧力に弱いスプレー缶が破裂するリスクがゼロではないという点は注意が必要です。

特に古くなった缶や、ノズルに異常がある場合は注意しましょう。直射日光に長時間当てたり、高温になる場所に放置した缶は要注意です。そのため、飛行機に乗る前にヘアスプレーの状態を確認し、異常があるものは持ち込まないことが大切です。

航空会社が定める危険物ルールとは？

航空会社では、「高圧ガス」「可燃性ガス」を含む製品は危険物として扱います。ただし、日常的に使う「化粧品類」「医薬部外品」は例外として規定されています。代表的なルールは以下の通りです。

項目	内容
スプレーの種類	化粧品・日用品なら持ち込み可（条件付き）
容量	1本あたり500ml以下／合計2L以内
梱包	キャップをつける、ノズルが押されないようにする
明記	容器に「化粧品」などの表記があること

これらのルールに合わない製品（例えば塗装用スプレーや殺虫剤など）は、持ち込みも預けることもできません。

スーツケースに入れるときの正しい梱包方法

スプレー缶は振動や衝撃に弱いため、スーツケースに入れる際は梱包に工夫が必要です。以下のような方法がおすすめです：

衣類やタオルにくるむ
固定できるスペースに入れる（隙間がないように）
キャップが外れないようにテープで補強する

また、スーツケースを開けたときにスプレー缶が勝手に噴射していたというトラブルもあるため、ノズル部分には特に注意を払いましょう。

預けるときに確認すべきチェックポイント

スプレー缶を預け荷物としてスーツケースに入れる際は、以下のチェックポイントを出発前に確認しておくことが重要です。これを怠ると、空港で没収されるリスクが高まります。

スプレーの用途が明記されているか
「化粧品」「医薬部外品」「日用品」などの表記が缶にあるかを確認しましょう。塗装用スプレーや工業用のものはNGです。
容量が500ml以下であるか
1本あたり500ml以下という基準は多くの航空会社で共通しています。容量が不明なものは念のため避けるのが安全です。
キャップがしっかり閉まっているか
ノズルがむき出しだと、スーツケース内で何かに当たって噴射してしまうことがあります。キャップを装着し、外れないようにするのがベストです。
缶の状態が正常か
へこみ、サビ、変形などがある缶は気圧の変化に弱く、トラブルの原因になります。使用期限が古いものも避けましょう。
航空会社ごとのルールを事前確認すること
LCCなど一部の航空会社では、独自のルールを設けている場合があります。各社の公式サイトで荷物に関するガイドラインを確認しておくのが安心です。

航空会社や空港で没収される例と対策

実際に空港でスプレー缶が没収されるケースは少なくありません。特に以下のような場合にトラブルになることが多いです。

容量が大きすぎる（例：600ml以上）
用途が不明（工業用や成分表記なし）
ノズルがむき出しでキャップなし
海外製で日本語表記がない

こうしたトラブルを防ぐためには、日本国内で購入した製品を、パッケージがついた状態で持っていくのがベストです。また、使いかけのスプレーは「ガス漏れの可能性がある」と判断され、拒否されることもあります。

没収を防ぐためには、念のためスプレー缶の写真をスマホで撮っておくのも有効です。荷物検査の際に、用途や表記を口頭で説明しやすくなります。

国際線と国内線で違うスプレー缶のルールまとめ

国際線のスプレー缶ルールとは？

国際線では、出発国・到着国・経由地それぞれの航空法や保安基準が関わってくるため、国内線よりもルールが厳しくなる傾向があります。特にアメリカやヨーロッパでは「可燃性エアゾール」に対する規制が厳格です。

たとえば、アメリカ運輸保安局（TSA）では、エアゾールスプレーは機内持ち込みも預け入れも容量制限・成分制限ありで許可されています。ですが「スポーツ用スプレー」「防犯スプレー」などは完全に禁止されています。

また、スプレー缶の本数や合計容量に関しては、航空会社や国によって制限が異なるため、事前にチェックすることが重要です。

国内線との違いをわかりやすく解説

比較項目	国内線	国際線
容量制限	500ml以下／合計2Lまで	航空会社・国ごとに異なる（目安：500ml以下）
用途制限	化粧品・医薬部外品	より厳密。成分によっては禁止の可能性あり
表記言語	日本語表記でOK	英語または現地言語表記が推奨される場合あり
没収リスク	比較的低い	高め（特に欧米諸国）

このように、国内線では比較的寛容でも、国際線では厳しく判断される可能性があるため、海外に行くときは余裕を持った対応が必要です。

海外の空港でトラブルにならないためのコツ

持参するスプレーは最小限に
滞在日数に応じて必要な分だけを選び、使いきれるサイズを選びましょう。
ラベルが英語で書かれた製品を選ぶ
特にアメリカ・ヨーロッパでは、英語ラベルがあるとスムーズに通関できます。
現地調達も視野に
心配な場合は、現地で必要なものを購入するのもおすすめです。
事前に航空会社と空港のサイトで確認
「持ち込み禁止品リスト」は各社の公式サイトに記載があります。特に国際線では確認が必須です。

海外旅行で使う場合の持ち運び方

国際線でヘアスプレーを持っていく場合の一番安全な方法は、スーツケースに入れて預け荷物にすることです。機内持ち込みは、液体制限（100ml以内）に加え、スプレー缶という形式上、リスクが高くなるためです。

持ち運ぶ際は、耐衝撃性の高いポーチに入れ、スーツケースの中でも動かないように配置しましょう。ファスナー付きのメッシュポーチなどがあると便利です。

スーツケースの中で安全に保管するコツ

缶を立てた状態で入れる
横にするとノズルが押されやすくなります。
衣類などで巻いて衝撃吸収
巻く素材にはタオルやセーターがおすすめです。
他の液体やガラス製品と離す
万が一スプレーが漏れても他の荷物が汚れないようにしましょう。

人気のヘアスプレー「ケープ」は飛行機に持ち込める？

ケープはスーツケースに入れてOK？

ヘアスプレーの定番である「ケープ」。旅行の際にも使いたいという方は多いですよね。結論から言うと、容量や梱包のルールを守れば、ケープをスーツケースに入れて飛行機に預けることは可能です。

特に国内線であれば、ケープは「化粧品用途」であり、「高圧ガス入りの日用品」として分類されます。一般的なケープのサイズ（140gや180gなど）は、容量500ml以下に該当するため、預け入れ可能です。

ただし、注意しておきたいのが「複数本を持っていく場合」や「他のスプレー類と合わせた合計量」です。1人あたり最大2リットルまでというルールがあるため、他のスプレー類（虫除けや制汗スプレーなど）と合わせて超えないように気をつけましょう。

また、預け入れる際はキャップをきちんと装着し、スーツケース内で動かないように衣類などで包んで保護しておくと安心です。

ケープを機内に持ち込むときの条件

ケープを機内に手荷物として持ち込むことも、条件付きで可能です。ポイントは次の通りです：

容量は100ml（g）以下
1リットル以下の透明なジッパー付き袋に入れる
他の液体・ジェル類と合計1袋まで

ここで注意が必要なのが、ケープは缶に容量として「g（グラム）」表記されている点。液体制限は「ml（ミリリットル）」で表現されていることが多いですが、ヘアスプレーの成分が水やアルコールの場合、ほぼ同等と見なされます。

一般的なケープ（140gや180g）は容量オーバーになるため、機内持ち込みは不可です。どうしても機内に持って行きたい場合は、旅行用の小容量タイプ（80g以下）を選びましょう。ただし、現在市販されているケープのミニサイズでも100ml超のものが多いため、基本的には預け入れがおすすめです。

ケープのサイズと容量に注意しよう

ケープには複数のバリエーションがあり、シリーズによって容量が違います。下記は代表的なケープ商品の容量例です：

製品名	容量（g）	持ち込み	預け入れ
ケープ 3Dエクストラキープ無香料	約180g	✕	◯
ケープナチュラル＆キープ	約140g	✕	◯
ケープしっかりキープミニ	約80g	◯（100ml以下）	◯

このように、ミニタイプであれば機内持ち込みが可能ですが、一般的なサイズは基本的に預け荷物にする必要があります。

また、製品によっては同じ「ケープ」でも使用ガスの種類（LPGやDMEなど）が異なる場合があります。機内持ち込みの安全面を考えると、なるべく新品や使用回数が少ないものを持参するのが安心です。

没収されないためのコツ

空港でケープを没収されないためには、以下のようなコツを押さえておきましょう。

使用目的が「化粧品」であることがわかる製品を選ぶ
外装パッケージがあれば一緒に持っていく
キャップをつけ、漏れ防止のテープなどで補強する
持ち込む前に容量や注意事項のラベルを写真に撮っておく

これにより、万が一荷物検査で質問された際にもスムーズに説明でき、誤って没収されるリスクを避けることができます。

特に海外旅行では、ラベルが日本語しか書かれていないと、空港職員に用途が伝わりづらく、没収されることもあります。可能であれば英語表記や用途説明のある製品を選ぶと安心です。

他のブランドのヘアスプレーとの違い

「ケープ」以外にも多くのヘアスプレーがありますが、航空機に持ち込む際にはブランドによって注意点が異なる場合があります。

例えば、以下のような違いがあります：

ブランド名	容量傾向	ガスの種類	持ち込みやすさ
ケープ	中〜大容量が主流	LPG・DMEなど	△（預け入れ推奨）
VO5	小容量タイプあり	DMEなど	◯（ミニタイプ）
サロンスタイル	多様なサイズ展開	LPG中心	△
スタイリングミスト系（液体）	ボトルタイプ多し	非スプレー	◯（液体として対応）

特にスタイリングミストタイプは高圧ガスを使用していないため、スプレー缶の規制に引っかからず、機内持ち込みがしやすいのが特徴です。

「機内でもスタイリングしたい」「海外で使用したい」という方は、ガス不使用のミストタイプやワックスに切り替えるのも賢い選択です。

飛行機旅行でのスプレー缶・ヘアスプレーQ&A

よくある質問①：容量オーバーするとどうなる？

スプレー缶やヘアスプレーの容量が航空会社の規定を超えている場合、空港で没収される可能性が非常に高いです。
たとえば、1本の容量が500mlを超えていたり、合計容量が2リットルを超えていた場合は、たとえ中身が少なくてもルール違反として扱われることが多いです。

また、国際線ではさらに厳しい基準が設けられており、容量超過だけでなく、「可燃性ガスを含んでいる」という理由だけで持ち込みを拒否されることもあります。

ポイントは以下のとおり：

容量制限は「容器に記載された最大容量」で判断される
使用済みかどうかは関係ない（＝減っていても×）
没収された場合、返却は不可
空港によってはその場で破棄手続きを求められる

念のため、出発前に容量や内容成分をしっかり確認しておくことをおすすめします。

よくある質問②：ヘアスプレーはどこに入れるのが正解？

基本的に、預け荷物（スーツケース）に入れるのが最も安全で確実な方法です。

理由は以下の通りです：

高圧ガス製品は気圧変化に弱いため、機内より貨物室の方が安全
容量制限（500ml以下）が適用されるが、液体制限（100ml以下）の影響を受けにくい
他の液体類と一緒にまとめやすい

ただし、スーツケースに入れる際は以下のような対策を行いましょう：

衣類で巻いてクッション代わりにする
キャップやノズル部分にテープを巻く
缶が動かないように固定する

機内にどうしても持ち込みたい場合は、100ml以下のミニタイプを透明袋に入れて対応しましょう。

よくある質問③：国際線での税関チェックは？

国際線の場合、出発時だけでなく到着時にも税関でチェックされることがあります。特にスプレー缶は、「可燃性の危険物」とみなされる可能性があるため注意が必要です。

【チェックされるポイント】

ラベルに「flammable（引火性）」などの表記があるか
用途が明確に書かれているか（cosmetic、hair sprayなど）
英語表記があるかどうか（海外スタッフ対応のため）

また、税関で引っかかる可能性が高いのは以下のケースです：

ラベルが日本語しか書かれていない
大容量タイプ（500ml超）
内容物が不明な場合（容器が古く、印字が消えているなど）

英語表記のある新品のスプレー缶を持参することで、不要なトラブルを避けられます。どうしても心配な場合は、ヘアスプレーは現地調達するのも手です。

よくある質問④：そもそもスプレー缶は危険物？

はい、スプレー缶は「高圧ガス」が充填されているため、航空法上は危険物に分類されます。

ただし、「化粧品用途」「医薬部外品」「日用品」として明確に示されているものは、例外的に持ち込みや預け入れが許可されています。
ケープやVO5のような整髪料もこの対象に含まれます。

危険物に該当するスプレーの例：

スプレーの種類	持ち込み可否	理由
ヘアスプレー（化粧品）	◯（条件あり）	日用品として扱われる
防犯スプレー	✕	催涙ガスなどが危険物
塗装用スプレー	✕	引火性物質として禁止
虫除けスプレー（家庭用）	◯（一部）	化粧品・日用品ならOK
工業用潤滑スプレー	✕	可燃性ガスを含むため

したがって、スプレー缶であっても「中身の用途と成分」が重要です。何のために使う製品かがすぐに判断できるように準備しておきましょう。

よくある質問⑤：スプレー以外の注意が必要なものとは？

飛行機ではスプレー缶だけでなく、他にも注意が必要なアイテムがいくつかあります。旅行に慣れていない方ほど、うっかり持ち込んでしまいがちです。

【注意が必要なアイテム】

アイテム	持ち込み	預け入れ	備考
電子タバコ	◯（機内持込のみ）	✕	バッテリーが原因で預け入れ不可
モバイルバッテリー	◯（容量制限あり）	✕	リチウム電池規制
ライター	◯（1人1個）	✕	危険物扱いのため制限あり
アルコール飲料（度数40%以上）	✕	✕	高濃度アルコールはNG
温熱シート（カイロ）	◯	◯	一部航空会社で確認必要

ヘアスプレーと同じく、高圧ガス・可燃性・バッテリー・高濃度液体は制限の対象になりやすいので、出発前に航空会社のサイトで確認するのがおすすめです。